学習障害の子供への教育方法

学習障害を持つ子を担当する場合の具体的な学校生活の進め方について。
保護者の協力のもと、その生徒の出来るところ出来ないところを詳しく分析し、つまずいている部分、特徴的な部分はどこなのかを知ることから始めます。

症状により、以下のような教え方を授業に取り入れます。

・視覚的にわかりやすくする（絵や写真などのカードを用いる）。
・文字を書きやすいように、大きなマス目のノートを与える。
・黒板、OHPなどを有効に使う。
・前のほうの聞こえやすい席にする。
・集中力を削がない為に、15分ごとに授業を区切ってみる。また、窓際から外がよく見える位置は避ける。
・数字などの概念は、具体的なものに置き換えたりして理解を促す。
・視覚で理解しやすいようにする（模型や実験など）。
・プリントは拡大して見やすくする。
・電卓やその他の道具を使用させる。
・運動面においては、その子が得意とするものを見つけ、力を伸ばす。
・ゲームや遊びなどを通して、運動を身につけさせていく。
・そして、できないことを無理強いしない。

なにより一番大切なのは、情緒面のフォローです。学習障害の子は、出来ない自分に対して自信喪失したりパニックになったりしがちです。またそれによる精神的な二次障害は避けたいですね。

・面倒見のいい子をその子と同じグループにして、集団に入りやすくしてあげる。
・友達などとけんかになったりした場合、教師が間に入って仲裁する。
・お互いの理解を深めるために、教師が導く。

など、教師がやるべきことはたくさんありますが、実際は難しいことでもあります。
専門家や先輩方、保護者の意見を聞きながら情報を得て、授業に反映させてください。

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