担任教師の学習障害の子供への対応

教師が、学習障害を持つ子供の担任となった場合の対応のしかたについて。

保護者が、我が子が学習障害と認識していない場合があります。これは注意が必要です。
まず学校での状況を親に話し、どんな場面でどのような行動をとるのかというのをリストを作成するなどして提示するとよいでしょう。まずは保護者の立場にたち、押さえつけたることなく寄り添って話し合いましょう。

現実を受け入れられない保護者もいるでしょう。その場合は、一人で抱え込まずに他の先生や校長先生にも相談してみましょう。
資料を集めたり、専門家の指示を受けるのもひとつの手だてです。

その子が学習障害であると分かったら、授業の進め方はどうすればよいのでしょうか。
その子の親は、当然学業面などで遅れをとらないようにしてほしいと願うと思います。
特別に個人授業をしてほしいという親、はたまた「平等にしてほしい」という親もいるかも知れません。
しかし多くの生徒を抱え、一人だけ特別扱いというわけにもいきません。
それでも、学習障害に子に対して「その子に合ったやり方で」指導していく義務があります。

同時に、他の子供達に対しても理解を図っていくことが大切です。
他の子が「どうしてあの子はああなの？」などと思っているとすれば、きちんと伝え、理解させます。

子供は大人よりずっと柔軟ですから、きちんと教えれば、必ずそれを受け入れることができるでしょう。
ちゃんと伝えないためにいじめなどが起こってしまうのは大変不幸なことです。

教師は、学業のみならずこのようなことを教えていくのも大切な仕事です。大変なことも多いと思いますが、他の子供の成長、そして教師自身の成長にも必ずつながります。

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