中学卒業後の進学先～学習障害

学習障害とは、知的障害ではないが、読み書きや計算などのある特定分野で困難を伴う状態のことです。

LDとも呼ばれており、現代医学でもまだはっきりとは解明されていません。社会性が困難な場合や、運動や注意集中の困難などの場合もあります。
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学習障害を持つ生徒に対しての中学卒業後の進路は、私立・公立の普通高校の他、養護学校や職業高校、定時制高校、通信制高校（サポート校）、あるいは就職などさまざまな選択肢があります。

進路指導の際に気をつけたいのは、あくまで生徒の自主性を尊重し、教師や親が進路を決めつけてしまわないということです。
生徒みずからが進みたいと思える道へ導き、同時にサポートしてあげる、というのが大切です。

その生徒が得意としているもの、続けたいもの、興味があるものを見つけ、そこへ行く為にはどのような方法があるのかについて多くの選択肢を与え、その中から最終的に生徒自身で決定させるというのがベストでしょう。

「将来の就職を考えて、養護学校の就職科があるところ」などという親の勝手な思い込みにより、その生徒の自主性を育む機会を逃し、親からの自立を阻むことになってしまってはいけません。
じっくりとどんな選択肢があるのかを提示してあげたり、内容について調べてあげたりする等のフォローを忘れないでください。

学習障害があると絶対社会的に成功出来ないわけではありません。立派に社会で役立っている人達は大勢います。彼らは子供の時に、自分自身が、そして親が、無限の可能性を信じて自立の道を模索してきたことでしょう。

親や教師たちができること、そしてやるべきことは、彼らを大きく見守り、進んだ道でつまずいた時に手を差し伸べることです。
障害があろうとなかろうと、皆人間としての可能性を秘めているのです。