学習障害とは、知的障害ではないが、読み書きや計算などのある特定分野で困難を伴う状態のことです。LDとも呼ばれており、現代医学でもまだはっきりとは解明されていません。社会性が困難な場合や、運動や注意集中の困難などの場合もあります。
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日米のLD対応の比較
その医学的治療法はいまだ見つかっていない学習障害。ではどう対応すればよいのでしょうか。
アメリカなどでは、学習障害児に対してさまざまな対応がされています。 例えば、試験の時間を他の生徒より長く取って、個別指導、ワープロでの受験等の工夫がなされ、同等に卒業できるようになっています。周りはそれを理解し、「障害」ではなく「個性」と認識しています。
しかし日本ではそうはいかないようです。
学習障害を持っている生徒も、持っていない生徒と全く同じ教育内容を受けています。
先生の理解も進んでいない為、「怠け者」と認識される場合もあるというのが現状です。
もしアメリカのような対応をとったとすれば、ここ日本では生徒の親たちからの、
「なぜあの生徒だけ特別扱いなの？」
「そういう障害があるなら、特別養護教室などに入れてほしい。」
「その影響でうちの子の成績が落ちてしまわないか心配。」
といった苦情が絶えないというのは予想出来ます。
なぜこうも違うのでしょうか？
人種が様々な国アメリカでは、英語の出来ない諸外国から来た生徒も同じように授業を受けていて、そういった生徒は英語の時間は特別にESLというクラスで初歩的な英語を学ぶことができるようになっていますが、それと同じように、学習障害を持つ生徒への配慮がなされています。
なんでも人と同じ、右へ習え、というのが物理的に不可能であり、その人それぞれの個性に合った教育体系が自然と出来上がってきたのでしょう。
そろそろ日本も、その辺の考え方を見直す時期が来たと思います。
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